弓道を続けているのに、なぜか上達しない…。
そんな悩みを抱えていませんか？この記事では、基本動作の見直しから、練習方法、メンタル面の整え方まで、「弓道が上達しない」原因とその具体的な解決策をわかりやすく解説しています。
さらに、世界大会優勝者の理論に基づく“本物の指導”への導線もご紹介。自己流から脱却し、安定した技術を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。
弓道が上達しないと悩むあなたへ｜まず見直すべき5つの基本要素とは
弓道の上達が思うように進まないと感じている人は、決して少なくありません。特に初心者や中級者にとって、ある程度まで順調に伸びていたのに、ある時期から突然的中率が落ちたり、射型が崩れていくような感覚を持つことがあります。そこで重要なのは、「今、自分は何を見落としているのか？」を冷静に見直すことです。
まず結論から言えば、弓道が上達しないと感じたときに見直すべきなのは、以下の5つの基本要素です。
ポイント
- 姿勢
- 手の内
- 矢の番え方
- 射法八節の理解
- 練習内容の質と量
これらはすべて、弓道の基礎中の基礎ですが、実は経験を積むほどに自己流になりがちで、無意識のうちに崩れているケースが多いのです。
たとえば、姿勢に関しては「まっすぐ立っているつもり」でも、実際には体が前傾していたり、腰が落ちていたりします。これは、長時間の稽古で疲労が蓄積することで生じやすく、また鏡でチェックしない限り自覚が難しい部分です。
手の内についても同様です。矢が暴れる、離れが安定しないといった悩みを持つ人の多くは、握り込みが強すぎたり、手の中で弓を転がしてしまっている場合が見受けられます。ある先生が「手の内の乱れは心の乱れ」と指導していたように、ここは非常に繊細な技術です。
矢の番え方は地味に見えますが、ここを雑にすると引き分けや離れのタイミングに影響が出て、的中にも大きく関係してきます。番える位置がズレると、そもそも弓と矢のバランスが崩れ、意図しない方向に飛んでしまうのです。
そして、見落としがちなのが射法八節の理解です。初心者の頃には毎回のように確認していた八節の流れも、慣れてくると「意識しないまま通過」してしまいがちです。たとえば「大三での間」が適切に取れていないと、そこから引き分け、会、離れまで全てが崩れてしまいます。
最後に、練習の質と量も重要な見直しポイントです。たとえば、1日100射する人が必ずしも上達しているとは限りません。なぜなら、誤った射を100回繰り返してしまえば、その癖が強化されてしまうからです。あるいは、「今日は離れだけを徹底的に意識する」といったように、意図をもって射つことが大切です。
ちなみに、ある高校弓道部では、的中率が落ちていた部員に対し、「5射中3射を“射型チェックのための矢”として射つ」ように指導を変えたところ、1ヶ月後には全体の平均的中率が2割上がったという事例があります。ただ射数を重ねるのではなく、内容を重視した練習がいかに効果的かが分かる一例です。
このように、弓道で上達しないと感じる時には、まず自分の基本を丁寧に洗い直すことが重要です。では、次にその“洗い直し”を効果的に行うための方法について、具体的に見ていきましょう。
動画を撮っても変わらない？“クセ”を見抜くための具体的な方法
多くの弓道経験者が「自分の射を動画で確認したのに、どこが悪いのか分からない」と感じたことがあるのではないでしょうか。
せっかく練習中の射を撮影しても、それを活かしきれないという声は非常に多く聞かれます。
ではなぜ、動画を見返しても上達につながらないのでしょうか。その理由は大きく2つあります。
1つ目は、「どこを見るべきかが分かっていない」ことです。初心者や中級者にとって、動画はただの“動く自分”に過ぎません。たとえば、射法八節の中で自分がどの段階でミスしているのか、またそれがどのように後の動作に影響しているのかといった因果関係を掴めていないと、ただ眺めるだけになってしまいます。
2つ目の理由は、「自分の中の感覚と映像とのギャップに気づけない」ことです。たとえば、自分では「しっかり引いている」と感じていても、動画を見てみると、実際には引き分けが浅く、矢筋もまっすぐではないということがよくあります。しかし、感覚に引っ張られていると、その事実に気づきにくいのです。
では、どうすれば動画から有効な気づきを得られるのでしょうか。
まずおすすめしたいのは、射法八節ごとに「区切って見る」ことです。たとえば、足踏み→胴造り→弓構え…といった各段階で、自分が教わった型通りに動けているかをチェックします。その際、「先生の指導内容と照らし合わせる」「他人の動画と比較する」ことで、自分のズレに気づきやすくなります。
また、1本ごとに“感想メモ”を付けるのも有効です。「今の会は短かった」「離れの方向が外に流れた」など、射った直後の感覚をメモしておき、それを後で動画と照らし合わせることで、“感覚と現実のズレ”を認識できます。こうすることで、原因が見えるようになり、修正すべきポイントが明確になります。
ちなみに、ある大学の弓道部では、OBの先生が「射を録画しても伸びないのは、“見てるだけ”で終わってるから」と指摘していました。
そこでは「動画は反省の道具ではなく、改善の設計図である」という考え方を取り入れ、撮影した映像に“赤ペンで添削”を加えるようにチェックを行っていました。その結果、的中率が低迷していた部員が、半年後には全国大会の代表候補に選ばれるまで成長した事例もあります。
さらに効果を高めたい場合は、信頼できる第三者のフィードバックを取り入れるのも効果的です。指導経験のある先生に動画を見てもらうことで、自分では気づけない“クセ”が浮かび上がってきます。また、動画に声を入れてコメントをもらえば、稽古後の復習にもなります。
このように、ただ動画を撮るだけでなく、目的を持って「見る」「記録する」「比較する」ことで、初めて動画は上達のツールになります。
では次に、そもそもその“練習法”自体が誤っていた場合について考えてみましょう。
的中率が安定しない人がハマりがちな練習の落とし穴とは？
どれだけ練習を積んでも、的中率が一向に安定しない…。
そのような悩みを抱えている人に共通して見られるのが、練習方法の“質”に問題があるということです。つまり、量をこなしていても、「何をどう練習しているのか」が間違っていれば、上達は遠のいてしまいます。
たとえば、多くの初心者や中級者がやりがちなのが、「当たらないからもっと射とう」という反応です。この考え方は一見努力に見えますが、実は非常に危険です。
なぜなら、的に当たらない状態を繰り返してしまうと、その誤った射型が脳と体に染みつき、修正が困難になるからです。
これはちょうど、ゴルフでスライスする癖がある人が、何百球も打って「感覚で直そう」としているのと似ています。スイングの理論やフォームを学ばずに打ち続けても、結局スライスの癖が強化されてしまうのです。
弓道でも同様に、原因を突き止めずに数を重ねる練習は、結果として逆効果になることが多いです。
さらに、「的を意識しすぎる」ことによる力みも、的中率が安定しない大きな原因です。的を強く意識することで、離れの瞬間に余計な力が入り、矢筋が乱れてしまいます。とくに、会の時間が短くなる、呼吸が浅くなる、身体が浮くなど、細かな乱れが起こりやすくなります。
ある先生は、「的を見るな、線を見よ」と話していました。
これは、矢が通るべき“矢筋”のラインを意識しろという意味です。的はあくまで通過点であり、そこに当てようとする意識ではなく、射そのものの流れを重視することが大切なのです。
また、練習メニューが単調であることも落とし穴の一つです。「とにかく50射こなす」ことが目的になってしまうと、集中力が切れ、身体の細かい感覚に気づけなくなります。
むしろ、「今日は手の内に集中する日」「引き分けの深さだけを確認する日」といったように、テーマを明確に持って取り組むほうが、確実に射の質が高まります。
ちなみに、ある高校弓道部では、的中率が落ちていた時期に、毎日行っていた50射を20射に減らし、「3射ごとに内容のフィードバックを入れる」形式に変更しました。
その結果、集中力が増し、半年後には部全体の平均的中率が30％から60％に上昇したという事例があります。
このように、的中率が安定しないと感じたときは、まず「数ではなく質」に意識を向けることが大切です。そして何より重要なのは、正しい理論に基づいた練習ができているかを問い直すことです。
そこで次は、上達を加速させるために欠かせない“理論”の力について掘り下げていきましょう。
上達を加速させるには“正しい理論”が必要｜我流から抜け出す3つのヒント
弓道を続けていると、ある時期から「練習しているのに伸びない」「何かがおかしい」といった停滞感を抱くことがあります。
実はこの壁にぶつかる最大の原因は、「正しい理論を知らないまま自己流で続けている」ことにあります。つまり、基本は理解していても、それがどのような仕組みで成り立っているかを深く掘り下げていないため、感覚頼りになってしまうのです。
では、弓道における“正しい理論”とは何か。それは、単に型を守ることではありません。
なぜこの姿勢なのか、なぜこの角度で弓を構えるのか、どうしてこの順番で射法八節を踏む必要があるのかといった「意味まで理解している状態」のことを指します。ここが理解できていないと、ちょっとしたズレが起きた時に修正ができず、的中率や射型が安定しなくなるのです。
まず1つ目のヒントは、「感覚に頼らず、動作の意味を言語化する」ことです。
たとえば「引き分けで肩に力が入る」と感じたなら、それがなぜいけないのか、どのようにすれば抜けるのかを言葉で整理するようにします。感覚だけで再現しようとするとブレやすくなりますが、言葉にすることで意識の軸が明確になり、修正が早くなります。
2つ目のヒントは、「正しい先生の指導を受ける」ことです。弓道は、見よう見まねでは限界があります。自己流でなんとなく覚えた手の内や離れは、必ずどこかで壁にぶつかります。
だからこそ、理論に裏打ちされた先生の指導が欠かせません。たとえば、矢が暴れる原因を「離れの向き」ではなく「大三の位置」や「骨格のズレ」から説明できる先生に出会えれば、上達のスピードは劇的に変わります。
3つ目のヒントは、「実績ある教材で学ぶ」ことです。部活動や地域の道場では時間的制限や指導の濃度に限界があることもあります。そんな時、質の高い教材を通じて“理論を体系的に学ぶ”という選択肢は、非常に効果的です。
ちなみに、私の知人で大学時代から弓道を続けている男性がいます。彼は的中率の伸び悩みに苦しみ、週4日の稽古にもかかわらず結果が出ずにいました。
しかしある日、正確な理論に基づいた教材に出会い、それをベースに練習を組み直したところ、わずか3ヶ月で全国大会予選通過を果たしたのです。正しい知識と練習の組み合わせは、これほどまでに威力を発揮します。
こうした体験談からも分かるように、弓道の上達には「がむしゃらに練習する」以上に、「理論を理解し、型と意識を一致させる」ことが欠かせません。
しかし、どれだけ理論を理解していても、それを実行に移すには安定したメンタルが必要です。次は、精神面からくる停滞とその対処法について解説していきます。
伸び悩みはメンタル面が原因かも？焦り・不安との向き合い方
弓道の上達において、技術面だけでなくメンタル面の安定も極めて重要です。なぜなら、いくら射法八節を正確に身につけていても、心が乱れていれば的中にはつながらないからです。
特に、スランプに陥ったときや大会前のプレッシャーの中では、自分でも驚くほど射が崩れることがあります。
まず知っておきたいのは、弓道の“結果”は、意識すればするほど遠ざかる性質があるということです。「どうしても当てたい」と思えば思うほど、体は緊張し、離れが遅れたり、力んだりしてしまいます。
これは、「手に汗を握る試験中に字がうまく書けなくなる」状態とよく似ています。普段できていることでも、“気持ち”が介入すると、簡単にバランスが崩れてしまうのです。
とくに初心者や中級者の場合、「上手くなりたいのに、上手くならない自分」に対して焦りや劣等感を感じることがあります。そして、その気持ちが練習中に無意識の力みを生み、結果としてミスを誘発します。こうした負のループに陥ってしまうと、どれだけ正しい理論を学んでも、思うような成果は得られません。
では、どうやってこの心理的な負担と向き合えばいいのでしょうか。
ひとつの方法は、“結果ではなく過程”に焦点を当てることです。たとえば、「今日の練習では30射中20射を当てる」ではなく、「会で3秒間安定した姿勢を取れたかどうか」に目標を変えるのです。
このように、結果ではなく行動に意識を向けることで、自然とプレッシャーが軽減され、身体の動きも柔らかくなります。
また、“比較する相手”を間違えないことも大切です。
周囲の上手な人と比べるのではなく、1週間前、1ヶ月前の自分と比べるようにします。たとえば、以前は10射中3射しか当たらなかったのが、今は4射当たるようになっていれば、それは立派な進歩です。
ちなみに、ある女性の弓道経験者は、的中率の不安定さに悩んでいましたが、「先生から言われた“今の射に、自分の心が出ている”という言葉をきっかけに、射の質を観察するようになった」と話していました。
結果ばかりを追いかけていた彼女は、そこから射に集中できるようになり、半年後には安定した会を保てるようになったそうです。
さらに、メンタルの安定には“思考の余白”を持つことも有効です。毎回の練習後に3分でも構わないので、「今日の良かった点」「改善すべき点」を簡単にメモする習慣をつけると、自分の変化や傾向が見えてきます。
これによって自己肯定感が少しずつ戻り、スランプから脱するきっかけにもなります。
このように、弓道で伸び悩んだときには、技術ではなく心に原因があるケースが少なくありません。焦りや不安に飲まれず、冷静に“今の射”に向き合うことが、安定した技術につながります。
では最後に、今後さらに上達したいと感じている方に向けて、“本物の指導”に出会うことの価値についてご紹介します。
【さらに上達したいあなたへ】弓道の本質を学べる“本物の指導”とは
ここまで「上達しない原因」「クセの見抜き方」「練習の質」「正しい理論」「メンタルの整え方」について解説してきましたが、それでもなお「自分だけでは限界を感じている」と思う方もいるでしょう。
そんなときこそ、あなたの弓道人生を一段階引き上げる鍵となるのが、“本物の指導”との出会いです。
我流や感覚頼りの稽古では、どうしても上達にムラが出ます。とくに中級者以上になると、ただの型の修正ではなく、「なぜその動作が必要なのか」「どのように身体を使えば自然に的に当たるのか」といった“技術の本質”を求めるようになります。
そうした深い理解を得るためには、体系立てられた正しい指導が欠かせません。
たとえば、あなたが「離れが不安定で矢が暴れる」と悩んでいたとしましょう。
そのときに「もっと力を抜いて」と言われるのと、「大三の段階で肩甲骨の可動域が不足しているから、引き分けが浅くなり、結果として離れに無理が出ている」と説明されるのでは、理解度も修正の精度も全く違います。このような細やかな分析をもとにした指導が、上達の速度と安定感を大きく変えていくのです。
そこで注目したいのが、世界弓道大会での優勝経験を持ち、かつ錬士五段の実力を持つ小越智就（おごえ ともなり）先生が監修・指導を務める教材、
『弓道射技の真髄～的を外さない安定した技術を手に入れる方法～』です。
この教材は、ただ射法八節を教えるのではなく、「なぜ当たらないのか」「どうすれば安定した射が身につくのか」を、初心者から中級者、さらには指導者レベルの方にまで分かりやすく解説しています。
⇒ 弓道射技の真髄～的を外さない安定した技術を手に入れる方法～世界弓道大会優勝・錬士五段 小越智就 指導・監修の詳細はこちら
ちなみに、ある社会人弓道経験者（歴7年）は、この教材を取り入れてから、わずか1ヶ月で的中率が約2割向上しただけでなく、射に対する迷いが激減したと話していました。
それまで「離れが暴れる」「手の内が不安」と感じていた部分が、理論と具体的な体の使い方を理解することで、自然に整っていったそうです。
このように、本物の指導とは、「ただのアドバイス」ではなく、「再現性のある知識と理解に基づいた理論」です。それがあるからこそ、自分一人でも見直しができるようになり、自信を持って射に臨むことができます。
独学や部活動の限られた時間だけでは到達できない深みを、この教材なら自宅でも体系的に学べる。それは、あなたの弓道人生において、極めて大きな投資になるはずです。
では最後に、これまでの内容をまとめて振り返ってみましょう。
まとめ｜上達しないと悩むあなたへ、本質的な改善への第一歩を
弓道が上達しないと感じたとき、必要なのは「闇雲に練習すること」ではありません。
まず、自分の基本動作や姿勢、手の内、射法八節の理解などを丁寧に見直すことが第一歩です。そして、動画で客観的に射を分析し、問題点を可視化する努力も必要になります。
ただし、そうした取り組みの中で、的中率が思うように上がらず、練習自体に迷いが生じることもあります。その原因の多くは、誤った練習方法や、自分に合わない我流のやり方にあることが少なくありません。
また、焦りや他人との比較によるプレッシャーといったメンタル面の影響も見逃せないポイントです。
だからこそ、正しい理論に基づいた稽古が重要です。意味を理解しながら射を積み重ねていくことで、感覚と動作の一致が生まれ、射の安定性が増していきます。
さらに、自分だけでは気づけない射のクセや誤りを、信頼できる先生や実績ある教材から学ぶことが、壁を超えるための突破口となるのです。
とくに、弓道に真剣に向き合っている人ほど、「今のままでは限界がある」と感じるタイミングが必ず訪れます。そんなときには、“本物の指導”との出会いが、あなたの弓道を根本から変える大きなきっかけになります。
もし、あなたが今後も長く弓道を続けたい、そして確かな技術を身につけたいと考えているなら、体系的に学べる教材を一度検討してみるのも選択肢のひとつです。
⇒ 弓道射技の真髄～的を外さない安定した技術を手に入れる方法～世界弓道大会優勝・錬士五段 小越智就 指導・監修を見てみる
上達しないという不安は、正しい知識と実践によって、必ず明るい未来が待っています。
