射法八節を簡単に説明しています。
弓道の射法というのは、射術の法則の事を言います。
そして、八節というは古くから射法の事を説明する時に、使用される区分された7つの項目に、「残心(身)」が加わったものを指します。
八節を分かりやすく分類すると
- 足踏み
- 銅造り
- 弓構え
- 打起し
- 引分け
- 会
- 離れ
- 残心(身)
のことを言います。
ただ、このように分けると独立した事に感じますが、一連の動作の中で自然に行い、全て連なった関りがあることを意識する必要があります。
それでは、一つずつ詳しく紹介していきますね。(簡単に)
射法八節を簡単に分けて説明
足踏み
足踏みの基本は、的中心からの延長線上に両足の親指の先が来るように足を開くことです。
足の開き方は、一足で開く方法と二足で開く方法がありますが、開いた状態の幅や角度は同じになります。
ちなみに足の開き角度は60度が基本です。
足を開いた後は、足の裏に意識を調整し体がブレないようにしていくのですが、足の裏の内側に力を入れる場合と、外側に入れる場合があります。
最近では、外側の「外旋」が主流になっているようですが、自分に合った方で実践する事をおすすめします。
銅造り
足踏みで下半身を整えたら、次は銅造りで上半身を整えていきます。
ただ、上半身だけに意識を集中させるのではなく下半身と上半身の体全体を一つにするように整えていきましょう。
そして、右腕は右腰の出た部分に置き、弓の本弭は左膝の上の部分に置きます。
この姿勢は基本となっているので、どういった状態であってもこの姿勢ができるようになっておきましょう。
弓構え
弓構えは、射の基礎の部分となるためしっかりとした動作を正確に行う事が大切です。
銅造りを崩さずに物見を丁寧にし、軽く下弦を取りながら妻手肘を張り、押し開きに妻手が流されないように注意しましょう。
打起こし
打起こしは、弓を引き分ける前に、弓矢を持った腕を上に上げる動作のことを言います。
正面打起こしと斜面打起こしとでは、上げる動作が少し異なりますが銅造りが乱れないように注意しながら行う事が重要です。
足踏みから打越しまでは、しっかり練習を繰り返せば完璧に身に付ける事が可能なので意識をして頑張っていきたい。
引き分け
引き分けは、打越しをした弓を妻手で引き分ける動作の事を言います。
銅造りは決して崩さずに体は左右均等を保ちリラックスした状態で引き分けるのが重要です。
会
会は、引き分けの延長線上にある動作で胸弦とつき頬づけが出来上がり矢を放つまでの状態を言います。
足踏みから引き分けは、会を行うための動作という事になりますね。
会は全身のバランスが均一になった状態で行う必要があります。
銅造りや矢の先にブレや震えがある場合は、左右の均等なバランスが取れていない証拠になるので注意が必要。
離れ
離れとは矢を放つ瞬間の事を指します。
会で安定させてから離れを行うと考えがちですが、そうではありません。
会から離れは一連の流れとしてあるため、独立的な動きではないという事を把握させてみた方が良いです。
残心(身)
離れの後の姿勢を残心(身)と呼びます。
正しい弓道は、足踏みから残心(身)までの全工程の流れが正確に行われていることで出来上がります。
近年、八節に取り入れられたほど、非常に大切な動作でもあると考えられています。
以上が、射法八節を簡単に説明した内容でした。というか、簡単に射法八節を説明したつもりでしたが、やっぱりちょっと難しいですね(;^_^A
射法八節は、弓道の基本中の基本の動作です。できればプロが解説している情報で学ぶことをおすすめしますよ。
⇒ 的中率9割を超えた天皇杯覇者が解説している弓道練習法はこちら